臓器シリーズ Vol.23 / 横隔膜
こんにちは(^^)
淀川区・西中島/木川/十三エリアで『痛くないのに効く整体』をお届けしている整体サロンAsahiの杉本です。
「整体師が伝える臓器シリーズ」、第23弾は「横隔膜(おうかくまく)」です。厳密には「臓器」ではなく筋肉ですが、整体の現場ではとても大切な存在です。普段あまり意識することのない筋肉ですが、実は呼吸を支える、とても大切な主役なんです(^^)
横隔膜は、胸とお腹を分ける“ドーム状の筋肉”
横隔膜は、胸とお腹の間にある、ドーム状の筋肉です。3つのポイントで見てみましょう。
肋骨の下の方に、ぐるっと張り付いている
肋骨の下の方に、ぐるっと張り付くようについている筋肉です。
胸とお腹を隔てる「仕切り」
胸の空間(胸腔)とお腹の空間(腹腔)を隔てる、仕切りのような役割をしています。
呼吸を支える主役
普段は意識することのない筋肉ですが、私たちの呼吸を支えてくれています。
胸腔と腹腔を隔てる横隔膜と、首から伸びる横隔神経
横隔膜を動かす指令は、首から届いている?
横隔膜を動かす指令は、「横隔神経」という、首(頸椎)のあたりから伸びる神経が送っています。お腹の近くにある筋肉なのに、指令は首から届いているというのも、身体の不思議なところですね(^^)
横隔膜が動くから、深く呼吸ができる
横隔膜が収縮して下がると、胸の中の空間が広がり、肺に空気が入ってきます。反対に、横隔膜がゆるんで上がると、肺から空気が押し出されます。
この上下運動に合わせて、肋骨も一緒に広がったり縮んだりしています。横隔膜がしっかり動いてくれるからこそ、私たちは深く呼吸ができているんですね(^^)
「しゃっくり」の正体は、横隔膜の痙攣
実は、この横隔膜が痙攣することで起こるのが「しゃっくり」です。びっくりした時や、早食いをした後に出やすいのですが、それくらい横隔膜は繊細で、私たちの身近にある筋肉ということなんですね(笑)
また、横隔膜は普段は無意識に動いていますが、深呼吸をする時のように、自分の意思でコントロールすることもできる、数少ない筋肉のひとつでもあります。
整体の現場から ─ 動きが硬くなっている方の特徴
整体の現場では、横隔膜の動きが硬くなっている方に、共通した特徴が見られます。
まず、肋骨の動きが制限され、肩の動きや体を捻る動作にも制限が出やすくなります。また、呼吸そのものが浅くなり、見た目にも姿勢が悪く見える傾向があります。
生活習慣としては、座り姿勢に難がある方や、運動不足の方に多い印象があります。長時間座りっぱなしでいると、横隔膜のまわりの筋肉も動く機会が減ってしまうのかもしれません。まだ私自身、現在も研究を重ねている段階です。
もうひとつ、現場で診させていただいていると、自律神経系に不調のある方ほど、横隔膜の動きも硬くなっている印象があります。
緊張している時は呼吸が浅く速くなり、リラックスしている時は自然とゆっくり深くなる、という経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか。横隔膜は、その呼吸を通して、自律神経とも静かに繋がっているように感じています。
整体スクールでも、横隔膜に注目しています
私が所属している整体スクールでも、横隔膜をとても重要視しており、日々研究を重ねています。
横隔膜への整体的なアプローチについては、当院でもまだ研究段階です。今後、知見が深まりましたら、改めてお伝えできればと思っています。
ご自宅でできる、横隔膜いたわり習慣
- 1. 腹式呼吸を意識する:数回繰り返すだけでも、横隔膜がじんわり動きやすくなります。ゆっくりとした腹式呼吸は、副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせる効果があるとも言われています
- 2. 「4-7-8呼吸法」を組み合わせる:4秒かけて鼻から吸い、7秒息を止め、8秒かけて口から吐く。腹式呼吸と合わせて行うことで、より深いリラックス効果が期待できます
- 3. 時々立ち上がって、身体を動かす:座りっぱなしの時間が長い方は、時々立ち上がって身体を軽く捻ったり、伸びをしたりするのもおすすめです
※持病や体調に不安のある方は、必ずかかりつけ医の指示を優先してくださいね。
腹式呼吸を、数回だけ試してみる
鼻からゆっくり息を吸ってお腹をふくらませ、口からゆっくり吐いてお腹をへこませる。これを数回繰り返すだけで大丈夫です。呼吸は、いつでもどこでもできる、いちばん身近なセルフケアですよ(^^)
整体と医療、それぞれの役割
呼吸のしづらさや胸の痛みが続く時は、我慢せず、まず医療機関にご相談くださいね。
そのうえで、全身のバランスを整えて、お身体本来の回復力が働きやすい環境をととのえること——、それが当院の役割だと考えています。
まとめ ─ 呼吸をずっと支えてくれている、縁の下の力持ち
今回のお話をまとめると——、横隔膜は胸とお腹の間にあるドーム状の筋肉で、肋骨と一緒に動きながら、私たちの呼吸をずっと支えてくれていました。整体の現場では、動きが硬くなっている方に肋骨・肩・呼吸の浅さといった共通の特徴が見られ、自律神経との繋がりも感じています。
横隔膜へのいたわりは、腹式呼吸・4-7-8呼吸法・時々立ち上がって身体を動かすことから。呼吸のしづらさや胸の痛みが続く時は、まず医療機関へ。普段は意識することのない筋肉ですが、日頃から、やさしく労わってあげてくださいね。
最後までお読みくださって、本当にありがとうございました。次回の臓器シリーズもお楽しみに(^^)